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<<   作成日時 : 2006/02/05 23:59   >>

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2月4日(土)恵比寿ガーデンシネマ。
日本映画『ベロニカは死ぬことにした』の初日であった。
これはブラジルの作家、パウロ・コエーリョの「Veronika decides to die」という小説を、舞台を日本に置き換えて映画化されたものである。
「なんでもあるけど、なんにもない」
28歳の主人公「トワ」は、ごく普通の国立図書館に勤めるまじめで繊細な女性。しかし、ある日大量の睡眠薬を飲んで自殺を図る。そして目覚めたところは、さまざまなこころの病を抱え、自分の世界で生きている人々が過ごすサナトリウム。院長も婦長も風変わりだ。死に切れなかったあげく「不思議な」世界に迷い込んだトワ。そこで彼女は院長から余命が7日間であると告げられる。残された時間、院内の人との関りの中で、やがて彼女は自分を見つめ、認め、愛することができるようになる。

プロデュースと脚本を手掛けたのは、筒井ともみさん。
映画「それから」「失楽園」「阿修羅のごとく」などの脚本を書かれている方である。
以下、映画のパンフレットの言葉より。

前段略…物質的には豊かな今の日本で、自分は本当に充たされていると言い切れる人はどれだけいるでしょう。「なんでもあるけど、なんにもない」と自殺志願した主人公が、自らを受け入れ、本当の自分を解き放つ物語は時代性をもち、ひとびとに、とりわけ女たちに待望されているテーマなのではと思ったのです。情報が氾濫し、価値観が多様化するなかで、自分にとっての本当の幸せはなにかを真剣に考えたり、貪欲に幸せをみつけようとする意欲をもつことさえ、多忙さを言い訳に後回しにしてしまったのが今の私たちなのではないでしょうか。自分の心と体の細胞で大切なものを感じてほしい。そんな想いからこの企画を形にしようと思いました。…後段略

筒井さんとの出会いはもう15年ほど前になる。
OLをしながらも日々充たされない想いを抱えていた私は、ふと雑誌でみつけたシナリオ教室の見学に行った。その時の講師が筒井さんであった。そして教えを請うこととなる。しかし1本書いて、シナリオの才能に早々に見切りをつけた私は3ヶ月ほどでその教室はやめたのだが、その後もなぜかいろいろと面倒を見ていただき、その後私の人生を大きく揺るがすきっかけを下さることとなる。
この小説のお話は以前に伺っていたことがあったので、今回このように映画というかたちになったことには私も感無量である。

この映画はひとりの女性の孤独、喪失感、そして再生を描いている。主人公の7日間のこころの旅を一緒に漂うことによって、最後に彼女が自分を受け入れることができた喜びも共に感じることができる。トワを演じた真木よう子さんの透明感のある存在感、死のうとしたときから再生に至るまでの表情の変化は素晴らしい。そしてサナトリウムで彼女に影響を与える患者役の、風吹ジュンさん、中嶋朋子さんが私は特に印象深かった。みなこころに抱える辛いものがあるからこそ、あと7日しか生きられないと宣告されたトワに対して、残りの人生、自分を好きになってもらいたいと、行くべき方向へと導くのだ。
ひとは決してひとりぼっちでは救われない。差し伸べられたひとのやさしさと、まごころを感じてじんわりとした。

この映画はメディアでは全くとりあげられていない。
物語の舞台がいわゆる「精神病院」であり、かなりきわどいシーンもあることが理由らしい。
トワをとりまく患者さんはいろんな人たちがいるのだが、映画での描かれ方はとてもファンタジックで、演劇的でもあり、私自身はそれを観て「この描き方には偏見がある」とか「実際の病院がこんな風に思われる。けしからん」という印象は全く持たなかった。
しかしテレビでは不特定多数の人々が目にするわけで、受け取り方も様々である。だからこそ放送する側はどんな反響が来るかを恐れ、とりあげるのを躊躇するのであろう。

初日第一回目の上映後に主演の真木さん、院長役の市村正親さん(「屋根の上のヴァイオリン弾き」の初日なのに!)、堀江慶監督そして筒井ともみさんの舞台挨拶があった。作り手のみなさんの熱意を肌で感じた。挨拶後にフォトセッションがあり、マスコミも多く取材に訪れていたので、是非メディアに取り上げていただき、願わくば多くの人たち、特に女性に観てもらいたいと思った。

この映画に全編流れるブルーの世界。
それを想いつつ、今度は原作の小説を読んでみよう。











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ベロニカは死ぬことにした:大嫌いな私へ 恵比寿ガーデンシネマ
図書館に勤めて、毎日人と話もせずにPCに向かいデータ入力を続けるトワ(真木よう子)。彼女は、退屈な人生にうんざりし、なんでもあるけど、なんにもないから死ぬことにした。睡眠薬を大量に服用し、「大嫌いな私」宛てに手紙を書いて眠り、すべてが終わるはずだった。 .. ...続きを見る
気ままに映画日記☆
2006/02/08 00:36
『ベロニカは死ぬことにした』
体調不良な人たちの輪が広がって&quot;うわっ、人すくなっ&quot;状態の『Aliiy』編集部です。 いつもより更に大忙しのHIROMIです。こんにちは。 ...続きを見る
Aliiyブログ
2006/02/08 12:24

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